セミの羽化（その１）幼虫の這い出し〜木登り　　の続きです。

セミの羽化（その２）　カラ割れ〜羽根広げ

	うわあ、変なところに来ちゃった。 不安定だし、鳥くんたちに丸見えだし・・・。 でも、もう時間だし、どこえ行ったらいいか判らないし・・・。 背中のカラが割れて、羽化の始まりです。
	前足から出て、上半身を出したんだけど、まっさかさまで目が回りそう。 つぶらな黒い目がかわいいでしょ。 まだ羽根は開かず、ぴったり両脇についています。 今ちょっとでも触ったら、やわらかい体が傷つき奇形になってしまいます。 絶対触らないでね。

	すこ〜しづつ羽根を広げ始めました。 逆立ちの芸当です。 最後の後ろ足も出て、６本足すべて外に。 カラとはお尻だけでつかまっています。 ここが頑張りどころです。
	体を起こし、前足でカラにつかまり、全身を殻の外に出しました。 なんと、カラの足が葉っぱにつかまり、ぼくの足がカラにつかまり、２段がまえの芸当、すごいでしょう。 うす緑の羽根が、いよいよ広がります。 それにしても、ぐらぐらするなあ。

	えっ、横向きじゃよく見えないって？ みんなによく見えるように、今度はつかまり方をカラの横に替え、羽根をピンと広げました。 うす緑の神秘的な羽根の色が表現できたかしら。 こうしてしばらく数時間、羽根の乾くのを待ちます。
	（次の機会には、飛び立つ瞬間を捕らえたいと思うのですが）
	羽根の色もすっかり茶色になって、明け方になって飛び立ちました。 今日はまだ鳴けませんが、明日になったら鳴きだそうと思っています。 あと、１週間〜１０日の命、お嫁さん見つけるまでがんばるぞ！。

こんな素敵なセミの羽化、幼虫がはぐくまれる環境ってどんなところかな？。
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