「都会の自然」シリーズへようこそ！　

「セミの羽化」・・・・都会（東京／大田区）にもわずかな自然が息づいています。
夏の夜にくり広げられる神秘に包まれた「アブラゼミの羽化」を見てみましょう。

セミの羽化（その１）　幼虫の這い出し〜木登り

	よいこらしょっと！ ぼく、アブラゼミの幼虫。 真っ暗な公園で、ようやく顔を出したんだ。 ５〜７年も土の中に潜っていたけれど、木の根っこの汁を吸ったり、土の中を這い回ったり、結構楽しかったよ。
	ぼくが這い出した穴は１０ｍｍ前後のこんな穴。 出てくる前は見たって判らないけれど、こんな穴を見つけたらぼくの友達が出てきた跡さ。 明るい時に探してごらん、夜になればこの付近で、ぼくが這い出すところが見えるよ。

	僕の目はまだよく見えないけれど、触角で木を探すんだ。 よいしょ、よいしょ、まずは木登り。 どこまで登れば、木の枝にたどり着くかな。 ふう〜、疲れる。
	やっと見つけた、小枝の小さな葉っぱ。 葉っぱの裏にいれば、あの怖〜い野鳥に見つからないから、ほっと安心。 でも、ぐらぐらするなあ。

さて、ようやく神秘的な羽化の瞬間が始まります。次ページ（カラ割り〜羽根広げ）へどうぞ！

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