青い夢「都会の自然」シリーズ
　　　「１．夕暮れの惑星たち、そしてイリジウム」の続きです。

２．妖しく光る赤い月・皆既月食
　　　　　　　　　　（　前ページ　「　１）半影食から本影食へ　」　の続き　）

　２）皆既の瞬間・不気味な色に・・・
　　　　　　月食と普段の月の満ち欠けと比べながら見てみましょう。

皆既月食	普通の満ち欠け
	.
もう半分欠けてきました。 おやっ、欠けた側に なにやら見えています。	普通の満ち欠けでは 影の側は真っ暗で見えません。
かなり欠けて 三日月状態です。 でも「三日月」とは反対に これからもっと細くなっていきます。	ふだん見る三日月は美しいですね。 とりわけ薄雲のかかった日は 周りがボヤッとして幻想的です。 よく見ると「地球照」に照らされて 反対側がうっすら見えています。
	「新月」では真っ暗で何も見えないのに 「月食」ではどうして こんなに欠けた側が見えるのでしょう。 そうなんです。 新月では、太陽の光が 月にあたっていない部分を 見ているから真っ暗なんです。
皆既月食寸前です。 わずかに右肩が光っています。	では、月食ではどうして・・・
	皆既月食の「本影」では 太陽の光は地球にさえぎられて 月にあたらなくなります。 でも、太陽の光が地球の縁を通るとき 赤い光は回折して 地球の裏側にも回り 月を照らすのです。
ついに皆既月食！ 夜空に赤銅色の月が 不気味にぽっかり浮かびます。	この赤い色の皆既月食中でも ウサギさんの形をした お月さんの模様がよく見えます。
１時間４7分も続いた皆既月食。 再び光り始めるとほっとします。 地球の丸い影がはっきり見えます。	月令１９日目の月 満月を過ぎた頃、お月さんは 朝でも西側に見ることが出来ます。 月食は夜にしか見られません。

「日食」も感動的ですが、「月食」もみじかに見れて幻想的です。
21世紀最初の皆既は２００１年１月１０日、残念ながら東京は雨でした。

都会でも、星空や天文現象を楽しめます。
でも、「光害」は目にあまるものがあります。
次ページは「光害！・・・どうしたら」です（工事中、近日公開）。　
目次は　　へ。　あなたの感想を！連絡は　メールでどうぞ
　「青い夢」都会の自然シリーズの他のページもお楽しみください。